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羽田空港
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ソブリンリスクの正体

書名:ソブリンリスクの正体
著者:浜 矩子
発行所:フォレスト出版
発行年月日:2011/12/10
ページ:207頁
定価:900円+税

ソブリンリスクという言葉はじめてお目に掛かる言葉だ。簡単に言うとソブリン(sovereign)とは、英語辞書で「君主、統治者、国王、主権団体」という意味で、ソブリンリスクは、国家(国)に対する信用リスクのことをいう。本リスクが高まると、格下げ不安やデフォルト(債務不履行)懸念の台頭によって、国債などの需給悪化に影響し、国の資金調達が厳しくなる。また、国の債務残高が大きく、短期債での資金調達の度合いが高い国ほど、利回り上昇によって利払い負担が増大することになる。地政学でいうとカントリーリスク。国家の信用に対するリスクのこと。

2009年-2010年のギリシャの財政危機では、ソブリンリスクが欧州の周辺国へも伝播し、一時緊張感が大きく高まった。またアメリカでも議会で国債の発行額上限を緩和する法案を通してなんとか凌いでいる。
グローバルな世界での出来事はひとつの国の破綻が、次々とドミノ倒しのように甚大な影響を与える。IMFも貿易収支赤字になった国を救うために作られた機関。ところがそれだけの役割ではすまなくなってきている。ただどんな役割を負ってどうすれば良いのかも判っていない。複雑な難しい問題を比較的単純化してわかり易く説明しているので、理解しやすい。日本の財政が悪化してきた歴史にも踏み込んで本来、国の財政は健全が基本、赤字国債は例外の例外的処置。その基本を忘れて税収40兆円、歳出80兆円を続けてきた運営。何故そうなったかを分析している。200ページの本ですが、中身が結構濃い内容。著者の整理された頭がうかがえる。

第1章 危機の風景ーソブリンリスクはなぜ怖い?
第2章 変質するソブリンリスクー舞台中央に躍り出た財政問題
第3章 債務の天井にぶつかるアメリカー青天井こそ一番恐い
第4章 アリさん国家の内なる巨大メタボキリギリスー日本国のソブリンリスク
第5章 ソブリン・ショックの連鎖に揺れるー思いさまざまな欧州のソブリンたち
第6章 国破れて何残る?-ソブリン・ショックの結末


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